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当社について

2024.04.26

IT企業がYouTubeを始めてチャンネル登録者数50万人を達成するまで

当社では「ラクマチ RAKUMACHI」というYouTubeチャンネルを運営しています。2009年4月にチャンネルを開設し、2017年から本格的な動画投稿を開始。そして2024年3月6日、ついにチャンネル登録者数50万人を突破しました!

今では大企業のYouTubeチャンネルよりも登録者数が多くなり、応募者や取引先から「楽待のYouTubeを見ています」と言われることも増えましたが、開設当初から順風満帆ではありませんでした。

今回のブログでは、チャンネル登録者数50万人突破を記念して、ここまでの歴史を振り返ろうと思います!

2024年3月末、パレスホテル東京で登録者数50万人達成を祝うイベントを開催しました

2009年4月 YouTubeチャンネル開設

YouTubeが日本に上陸したのは2007年6月。当社はその1年10カ月後の2009年4月にチャンネルを開設しました。HIKAKINさんよりも2年早く開設した、というのがちょっとした自慢です。

その時はまだ、いわゆる「YouTuber」のような存在はほとんどおらず、当社も制作した動画の保管場所としてYouTubeを使用していました。

当社は当時、不動産投資を学ぶセミナーを主催し、講演の映像をDVDとして販売するといった事業を行なっており、YouTubeでは販促用の短尺映像を公開していたことが当時の映像から分かります。現在にも繋がる、動画で不動産投資を学べるコンテンツ作りは、15年前から取り組んできたということです。

12年前に公開していた動画から抜粋。当社主催の不動産投資セミナーのダイジェスト動画(現在は非公開)

なお、不動産投資のDVD教材の販売は、2014年6月に発売した作品を最後に終了しています。制作にどうしても時間がかかることと、市況や法制度の変化によって最適な手法が変わることで、長期間販売することができなかったためです。そしてここから3年ほどは映像制作から離れる時期があります。

2016年 マス広告での大きな失敗、再びYouTubeへ

2016年に東証一部上場企業となり、他の上場企業と同じようなマス広告を開始しました。マス広告とは、テレビやラジオのCM、新聞や雑誌の広告などを指します。当社では日経新聞の一面広告や、ラジオ番組のスポンサーとなってラジオCMを配信したこともありました。

当時掲載していた日経新聞の一面広告(アプリ版)

しかし、なかなかマス広告の効果を実感することはできませんでした。それもそのはず、他の上場企業は億単位の広告費をかけて、マス広告を長期間配信しています。そんな強敵を相手に、まだ知名度の低い当社が同じ土俵で勝つのは非常に難しいことです。

また、ラジオ番組では放送局との兼ね合いもあり、番組内容や出演者のキャスティングが思い通りにはできません。そういった経験から「広告料がかからない」「自分たちで自由に制作が出来る」と目を付けたのが、2009年にアカウントを開設していたYouTubeでした。

2017年 初心者だらけの映像制作

YouTubeの動画投稿を本格化するにあたり、マーケティング部の2名の社員が映像制作の担当として任命されました。2名とも、それまでは「楽待新聞」というWEBメディアの記者だったため、映像制作は全くの未経験。「動画の撮影をするカメラはなにを買ったらいいんだろう」「編集ソフトはどれを選んだらいいんだろう」という、本当に初歩からのスタートでした。

ちなみに当時のYouTubeはというと、個人のYouTuberの活躍がメインで、企業のYouTubeはCM置き場のような使われ方をしていることがほとんどでした。不動産投資を解説する動画も少なかったため、テレビ番組や人気のYouTuberを参考に、とにかく動画を作っていきました。初めて作った長尺の動画がこちらです。

※公開し直したため、公開日は2018年となっています

2018年 ついにヒット動画が誕生

地道に動画を制作し、公開しては視聴回数に一喜一憂している中、2018年8月にヒット動画が生まれます。孤独死の清掃現場に密着した動画でした。

当時は「公開1週間で1万回再生されたらヒット」と社内で考えられていましたが、この動画は公開して1週間で4.1万回再生され、1カ月で40万回まで再生数が伸びました。孤独死物件の清掃業者や遺族からの撮影許可を得るのに苦労した企画だったこともあり、このヒット動画の誕生は大きな自信となりました。

また、このとき初めて映像クリエイターの経験者採用にも成功し、映像のクオリティが一気に上がった時期でもありました。

2020年 10万人登録の証「銀の盾」を獲得

登録者数10万人を突破するとYouTubeから届く「銀の盾」を開封したときの様子

更に追い風となったのが、新型コロナウイルスの感染拡大に起因する「おうち時間」の増加です。人々が外出を自粛するようになり、Netflixなどの映像のサブスクリプションサービスの登録者数が一気に増加したこの時期。当社では、新型コロナウイルス下での不動産投資や賃貸経営の実態などの動画公開を強化したことで、YouTubeのチャンネル登録者数は一気に10万人を突破しました。

2020年に大ヒットした任天堂の「あつまれ どうぶつの森」の建築物を一級建築士がチェックする動画がバズり、メディアから取材も受けました。

2021年~2023年 骨太なドキュメンタリーなどの人気動画が誕生

楽待のYouTubeの企画は、基本的に社員が行なっています。この当時は撮影、編集もすべて社員が行なっており、少し危険な場所で撮影する体当たりな撮影も、夏や冬の過酷な撮影も多々ありました。そうして生み出した動画の中でも、特に他の不動産チャンネルと一線を画していたのが、不動産にまつわるドキュメンタリー動画でした。

最も再生されたのは、家賃を滞納する入居者と対峙する大家さんに約9か月間密着した動画で、2024年4月時点で463万回再生されています。家賃を払わず、退去もしてくれない入居者に対する大家さんの「加速つけてぶん殴ってやりたい」というワードが、多くの方の胸に刺さったようです。

ゴミが散乱する部屋での撮影。写真中央に立ってカメラを構えているのが当社の社員です

また、2021年には大阪・西成を拠点に生活保護者への居住支援を続ける不動産会社に丸3日密着した動画を公開。こちらも現在まで188万回されており、1000件を超えるコメントが寄せられています。

こうして、不動産に関する最新情報やノウハウを発信するだけでなく、動画でないと伝わらない不動産に関するドキュメンタリー映像を発信するというスタイルが定着していきました。

2024年 チャンネル登録者数50万人を突破

その後も、不動産業界に関わるニュース動画の制作や、不動産投資をテーマにしたオリジナルドラマなど、さまざまなジャンルの動画を公開しました。

綿密に準備したにも関わらず、悔しい結果になった動画も沢山ありますが、多くの方にご支持いただき、いまではチャンネル登録者数50万人を超え、2024年4月現在では約57万人の規模まで成長しました。 昨年末からは、著名人を起用した企画にもチャレンジしています。

そしてこの春には、オフィスを増床し、YouTube専用の撮影スタジオが出来上がる予定です。これまでは社内の会議室やスタジオをレンタルしていましたが、撮影する頻度が以前よりも増えたため、より撮影に適したスタジオを自分たちで作ることになりました。動画投稿を始めた当時には想像もできないくらい、YouTubeでの情報発信は会社として大切な事業になっています。

スタジオができたら、またブログで紹介したいと思いますので楽しみにお待ちください!

当社では、映像制作ひとつとっても、さまざまなことにチャレンジし、成功と失敗をくり返しながら成長をしてきました。チームで新たなことにチャレンジしていきたいという方は、ぜひエントリーをお待ちしています!

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