「不動産や建築の知識を深めるため、みんなで有名建築を見に行きませんか?」そんな社員のひと言から、休日に有志で集まり「都内の有名建築散策ツアー」が開催されました。
「もっと建築の知識を深めたい」「映像ではなく実物を見て学びたい」 そんな好奇心旺盛な社員が集まった今回の企画。当日はマーケティング部のメンバーを中心に13名が参加しました。
講師としてお招きしたのは、一級建築士の岡村裕次さん。
楽待のYouTubeチャンネルの人気シリーズ「さんぽで学ぶ建築雑学」で解説者として出演いただいている岡村さんに、設計者の意図や建築の魅力を現地で解説していただくという、なんとも贅沢なツアーとなりました。
今回のツアーでは、全員がイヤホンガイドを装着して参加。移動中も岡村さんの解説がクリアに聞こえるため、まるで博物館のガイドツアーに参加しているような没入感がありました。

圧倒的な存在感を放つ「日本のガウディ」
集合は早稲田駅。まずは「日本のガウディ」と称される建築家、梵寿綱(ぼんじゅこう)氏が手掛けた「ドラード和世陀(わせだ)」へ向かいました。
一見すると「これは美術館? それともお城?」と思ってしまうような、曲線的で白を基調とした外観に社員も息を呑みます。壁面には無数の彫刻やタイル、ステンドグラスが埋め込まれており、圧倒的な存在感を放っています。
岡村さんからは、この建物が建てられた1983年当時の時代背景や、梵寿綱氏が「建築そのものを展覧会する」という意図を持っていたことなどを解説していただきました。ただ奇抜なだけでなく、計算されたアートとしての建築に、参加者全員が釘付けになりました。

光とコンクリートの芸術、東京カテドラル聖マリア大聖堂
早稲田大学のキャンパスや、隈研吾氏が手がけた「村上春樹ライブラリー」などを見学後、次に訪れたのは、世界的建築家である丹下健三氏が設計した「東京カテドラル聖マリア大聖堂」です 。

ステンレス張りの近代的な外観とは対照的に、内部はむき出しのコンクリートと天井から降り注ぐ自然光のみで構成されています。教会というと色とりどりのステンドグラスを思い浮かべますが、ここには一切の装飾がありません。
「装飾で飾るのではなく、光そのもので祈りの空間を作る」。そんな丹下氏の意図通り、その潔いまでのシンプルさが、荘厳さを際立たせており、息を呑むほど神聖な空間でした。
表参道で「ブランド建築」の構造を知る
早稲田エリアでの見学を終え、表参道へ向かいます。
ここでは、ヘルツォーク&ド・ムーロンが手掛けた「プラダ青山店」や「ミュウミュウ青山店」、槇文彦氏が設計した「スパイラル」など、名だたるブランド建築を巡りました。

特に印象的だったのはプラダ青山店です。ひし形のガラスが敷き詰められたクリスタルのような外観は、単なるデザインではなく、建物自体を支える構造体にもなっているとのこと。よく見ると、1つ1つのガラスの形状が異なっていることにも強いこだわりを感じました。ぜひ近くに立ち寄った際は観察してみてください!
普段は通り過ぎてしまうような建物も、プロの解説を聞きながら「なぜこの形なのか」「どんな構造なのか」という視点で見ると、全く違った景色に見えてくるから不思議です。
歩いて学ぶ休日
昼から夕方まで約2万歩近く歩くハードな行程でしたが、参加した社員からは「普段何気なく見ていた建物の見方が変わった」「建築家のこだわりを知ることで、不動産への興味がさらに湧いた」といった声が聞かれました。
業務に直結する知識を、休日に楽しみながら学ぶ。そんな知的好奇心が旺盛なメンバーが集まっているのも、当社の特徴です。
楽待では、このように社員が主体となって企画する勉強会やイベントが活発に行われています。成長意欲の高い社員と一緒に働きたい方、興味をもっていただけたらエントリーをお願いします!