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採用ウラ話

2019.03.20

選考時に「見ているポイント」、各部長が明かします【採用のウラ側・前編】

「就活の選考ってどんなことをするんだろう…?」「選考では、だれが、どんなふうに評価をしているんだろう…?」

就職活動をしていると、そんな不安や疑問が湧き上がってくることだろう。インターネットを検索しても出てくるのは一般論ばかりで、求める答えに出会えることは稀だ。

そこで今回は、ファーストロジックが運営する不動産投資専門メディア「楽待新聞」の記者が、社員を相手に取材を敢行。普段の「楽待新聞」の雰囲気をそのままに、ファーストロジックの選考を大解剖した。

前編となる今回は、ファーストロジックの選考フローとその中身、そして評価のポイントまでを公開する。

ファーストロジックの選考フローは?

基礎情報から振り返ろう。ファーストロジックの選考フローは、基本的に以下の流れで行われる。

説明会では、ファーストロジックのキーワードである「利益率」「少数精鋭」「業界No.1」などを軸に当社について解説。また、オフィス見学を行ったり、学生からの質問にざっくばらんに答える座談会を設けたりしている。

座談会では「(先輩社員は)なぜこの会社を選んだのか」「今後の業界の展望についてどう考えているか」といった就職活動に直結する質問のほか、時には「人生の目的をどう考えているか」など、壮大な問いが飛ぶこともある。

「体験入社」を設けているワケ

さて、上記の選考フローのうち、特徴的なのは「体験入社」だ。近年は体験入社を実施する企業も増加しているが、ファーストロジックではこうした企業に先駆けて、2011年ごろから、すべての志望者に対して「体験入社」を経験してもらっている。新卒だけでなく、中途入社の志望者も対象。もちろんこれも選考の一環だ。

なぜ体験入社を設けているのか。この問いに、人事チームのKは「ミスマッチを減らすためです」と答える。

「志望者と企業のミスマッチが起きると、企業側もコストの無駄になってしまいますが、学生の皆さんにとっても、時間が無駄になってしまいますよね。ミスマッチによる想定外の早期離職は、お互いに大きな損失なんです」

もちろん、体験入社を受け入れるための準備には多くの労力がかかる。マンパワーも、時間もそうだ。しかも、それだけ人材と時間を使って準備をしたり、受け入れ態勢を作ったりしても、志望者全員が採用に至るわけではない。

だが、Oは「入社前の早い段階でミスマッチに気付くことは、お互いのために良いことだと思っています」と述べる。ファーストロジックがどんな会社なのか、どのような社員がいるのかをきちんと知った上で「この会社で働きたい」という人材に入社してもらうため、このフローを欠かしたことはない。

「それに、皆さんに体験入社に来てもらえれば、今いる社員も新しい視点が得られることもありますし、刺激になることもある。大変なことも多いですが、みんな体験入社に来てくれた人に感謝しているんです」

体験入社の1日に密着!

そんな体験入社だが、実際のところ、どのようなことが行われているのだろうか? ファーストロジックで日々行われる体験入社の1日を追った。

1.朝礼に参加、自己紹介をする【午前9時~】

ファーストロジックでは、全社員が参加する朝礼がある。社員がコの字型に並び、司会も社員が日替わりで務める。体験入社の参加者は、この朝礼で自己紹介をしてもらう。趣味や、現在力を入れていること、また、体験入社の意気込みなどを話す人が多い。その後は、部門ごとに分かれた朝礼も行われ、より細かな共有事項などを確認している。

2.体験入社のプログラムの説明を受ける【午前9時半】

各部門の部長や担当者から、体験入社の内容や課題についての説明を受ける。

3.課題に取り組む(午前)【午前10時ごろ~正午】

受け入れ先の部門や志望者によって与えられる課題は異なるが、電話営業やプレゼンテーション、調査・分析、プログラミングなどさまざま。わからないことや気になることは、積極的に社員に聞いて解決していく。

4.社員とランチ【正午~午後1時】

複数の社員と一緒にランチに出かける。業務の話以外にも、オフィスでは聞けなかった「休日の過ごし方」「趣味」など、さまざまな話題で盛り上がることが多い。

5.課題に取り組む(午後)【午後1時~午後5時半ごろ】

午後も引き続き課題に取り組む。限られた時間をうまく使い、工夫しながら与えられた課題をやり切ることが重要になる。

6.1日の振り返り

課題を含めた評価を受ける。ファーストロジックでは、良かった点も改善点も「正直に伝える」がモットー。「話し方が良かった」「ここの姿勢は直したほうが良い」「最後に少し妥協してしまったのが惜しい」など、包み隠さずすべてを話すので、ファーストロジックの採用だけに限らず、自身の成長につながる指摘も多い。

選考時、部長たちは「ココ」を見ている

面接や体験入社を通して志望者は合否につながる評価をされるわけだが、果たしてどのような点を見られているのか。気になる点について、各部門の部長に本音を明かしてもらった。

営業部長・Y.I

―体験入社の際、どのような点を特に見ていますか?

言葉遣いや理解力、ロジカルシンキングができるかといった能力のほか、相手に合わせて気遣いができるか、適度な笑顔があるか、清潔感があるか、などを確認しています。営業は会社の代表として顧客に接することを求められますので「正しい言葉遣いができるか」や「顧客の話を正確に理解できるか」が重要です。

また、何につけても言い訳をしたり、他責思考になったりする人ではないか、ということにも気を付けて見ています。

―素直に、「こういう人が欲しい」と言う人は?

指摘した内容を謙虚に受け止めて改善できる人。また、失敗を気にせず切り替えができる人、目的や業務にのみ集中でき、時間やルールなど、決められたことを正確に守ろうとする人でしょうか。すでにいる社員と、成果や働き方、人やお金に対する価値観が合う人がいいです。

一方、効率重視のファーストロジックではありますが、テレアポや飛び込み営業を一切しないわけではありません。戦略やプロジェクトによっては泥臭い営業もあります。業務内容の好き嫌いがある人には不向きな会社だと思います。

開発部長・S.A

―体験入社の際、どのような点を特に見ていますか?

能力面で言えば、基礎を理解できているかを見ています。例えば、オブジェクト指向とは何か、SQLのDDLとDMLの違いは何かといったことです。基礎に関心がない人は、成長が遅いと思っています。

性格面では、柔軟性があるかを見ます。良いエンジニアになるには、常に新しいことを受け入れる柔軟さが必要です。

―素直に、「こういう人が欲しい」と言う人は?

技術に「深く」興味を持てる人が欲しいです。例えば「Ruby on Railsを使ってWebアプリを作った」「Pythonを使って機械学習をした」で終わってしまうのではなく、なぜRuby on Railsなのか? なぜPythonなのか? まで興味を持って学ぶ、能動的に技術に興味を持てる人が、当社が欲しいエンジニアです。

マーケティング部長・R.F

―体験入社の際、どのような点を特に見ていますか?

「ファーストロジックっぽい人材かどうか」を見ています。これがどういう人材かというと、まじめで礼儀正しく、気遣いのできる人です。当たり前のことを当たり前にできる人が、当社では活躍できると思っています。

―素直に、「こういう人が欲しい」と言う人は?

チームワークを発揮し、既存のメンバーと相乗効果を発揮してくれる人です。マーケティング部では、WEBマーケター、記者・編集者、映像クリエイターと様々な職種の人が、それぞれの得意なことを活かして協力しながら働いています。個人で成果を上げることはもちろん大切ですが、それ以上にチームで協力して大きな成果を上げられる人と一緒に働きたいです。

体験入社で「企業の見極め」も

繰り返すようだが、体験入社の目的はミスマッチを無くすことだ。前出の人事チーム・Kは、「当然、ファーストロジックの選考に参加してくれる学生の皆さん側にも、ファーストロジックは『自分が入社するに値する企業なのか』を見極めてほしい」と呼びかける。

これまで体験入社に参加してくれた志望者の中には、例えば「ファーストロジックは上流から下流まですべての業務を行うが、自分はもっと下流の仕事(プログラミング)をしたいということに気付いた」(開発部体験入社)などの理由で辞退をした人もいる。自分のやりたい仕事はできるのか、志望者側にとっても、体験入社は見極めの場なのだ。

「これまで、多くの企業は自社の魅力的な部分だけを伝えて採用活動を行ってきていました。しかし私たちは、ありのままの姿を見てもらい、そして、志望者にもありのままを見せてもらって、お互いのためになるような採用活動を行っていきたいと思っています」(K)

上述したような各部門が求めている人材に、自分は当てはまっているだろうか? 自分がやりたい仕事に、ファーストロジックはマッチしているだろうか? 選考を受ける際には、こうしたことを慎重に検討してほしい。もちろん、その疑問を確かめに、体験入社に参加してもらうことも可能だ。

後編では、実際に体験入社を受けた内定者に、体験入社で行ったことや感想、その心構えを聞いた。緊張はしなかったのだろうか? 体験入社の課題で大変だったことは? など、気になる答えをぜひ参考にしてほしい。

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