2022.03.03
チャンネル登録者数35万人!「楽待チャンネル」の動画はどのように作られている?
当社では、不動産投資に役立つさまざまな情報を配信するため、「不動産投資の楽待 [RAKUMACHI]」というYouTubeチャンネルを運営しています。
UserLocalが公表しているYouTube企業公式ランキングでは、なんと、フジテレビやサントリーなどの有名企業を抑えて、チャンネル登録者数で66位に。今回は、そんな当社のYouTubeチャンネルの動画を制作する映像クリエイターに、人気動画の制作の裏側や、当社だからこそできる動画づくりとはどのようなものか聞いてみました。また、記事の最後では、マーケティング部部長に、今後のチャンネルの展望についても伺いました。
当社が運営する「楽待チャンネル」とは?
当社が運営するYouTubeチャンネル「不動産投資の楽待 [RAKUMACHI]」は、不動産投資や不動産業界にかかわるさまざまな情報をお届けしています。業界の闇を暴くニュースやドキュメンタリー映像、ドラマやゲーム実況風の動画など、幅広いジャンルの動画を配信しており、チャンネル登録者数は34.9万人。現在は週に2本の動画を公開していますが、外注はしておらず、当社の映像クリエイター5名が制作を担当しています。遠方への取材や出張などもあるそうですが、実際はどのように撮影を行っているのでしょうか?
422万回再生の大ヒット、「孤独死の現場」密着動画の裏側とは?
当社のチャンネルの中で、最も再生回数が多いこちらの動画。2022年2月時点で422万回も再生されています。「孤独死」が起きた現場を清掃する「特殊清掃員」の仕事に密着し、どのように作業を行っているのかや、その思いに迫りました。この動画を制作した映像クリエイターのSさんに、当時の制作の裏側について聞いてみました。
―取材のときはどんな思いでしたか?
撮る前から社会的に意義のある映像になるなと思っていたので、しっかり伝えたいという使命感がありました。この動画の撮影は2018年に行ったのですが、当時の動画チームはまだ人数が少なく、撮影経験のあるメンバーは私しかいなかったので、会社のためにも失敗できないと感じていました。
あと正直、人が亡くなった現場なので、その光景にショックを受けてしまうんじゃないかという不安もありました。事前に部屋の様子や匂いについてはヒアリングしていたんですが、自分が持っているイメージよりももっと壮絶な現場かもしれない、と心配だったんです。実際に行ってみると、マスクをしていても独特な匂いがして驚きましたが、取材が始まると、良い映像を撮らなければという思いで夢中で撮影しました。
―動画に大きな反響があったことに対してどう感じましたか?
思っていたよりも反響が大きかったので、すごく嬉しかったです。2018年7月に動画を公開したんですが、当時のチャンネル登録者数は9000人程度だったにもかかわらず、1カ月で40万回以上も再生していただきました。
また、視聴者の方から、特殊清掃員という仕事に対してリスペクトのコメントをもらえたことが嬉しかったです。どういう風に仕事をされているのか、仕事への思いも含めて伝えたいと思っていたので、その部分がしっかりと伝わったんだなと感じました。
改めて振り返ると、この「孤独死」動画は、当社でしかできない取材のひとつだったと思います。撮影を行うにあたって、取材許可を出してくれる清掃業者さんや、孤独死が起きた物件のオーナーさんがなかなか見つからなかったんです。でも、粘り強い打診の結果、取材先を見つけることができました。これは、当社が業界ナンバーワンのネームバリューを持っていたからだと思います。そうした競合他社や個人の映像クリエイターが扱っていない情報を届けることで、当社のビジョンである「公正な不動産投資市場を創造する」ことにも貢献できていると感じます。
本格的なドラマ制作にもチャレンジ
当社では、前述のようなドキュメンタリー動画やニュース動画だけでなく、ドラマ形式の動画も制作しています。
主人公が投資用物件を巡りながら、心の中であれこれ吟味するドラマ「ぼくのブツブツ物件見学記」。制作を担当しているTさんに詳しいお話を伺いました。
―この動画の企画はどのように立ち上がったんですか?
企画自体は、家でNetflixを見ているときに思いつきました。「孤独のグルメ」というドラマを見ていたんですが、これの不動産投資版を作ったら面白いんじゃないかと思ったんです。当時は社内連絡ツールの中に、動画の企画を投稿するシートがあったので、そこで簡単な企画案を提案しました。そうすると、社内の反応が意外と良くて。企画自体がこれまでにないもので、独自性があって面白いんじゃないかという意見が多く、部長からもGoサインをいただいたので、そのまま進めることになりました。
―構成や脚本は一人で考えたのでしょうか?
構成は、皆さんからの指摘をもとに修正していきました。例えば、最初は主人公が会社をクビになって不動産投資に興味を持つという設定だったんですが、そういう話はちょっと重くて見るハードルが高くなってしまうと指摘されました。もう少し気軽に見られる方が良いということで、主人公は不動産会社の社員というシンプルな設定にして、10分くらいのショートドラマとして作ることになりました。
脚本も自分で書くのですが、完成したものは社内でレビューしてもらいます。文章や構成は、文字のスペシャリストである記者職の社員に意見をもらいました。例えばドラマの1話では「主人公の心情が伝わりにくい」という指摘をいただいたので、より心情が伝わるようにセリフを足して修正しました。また、ドラマの後半に、主人公が心の中で不動産投資のシミュレーションをするシーンがあるんですが、シミュレーションの数字や、その収支を投資家がどう感じるかなどの専門的な部分は、不動産投資に詳しいマーケティング部部長にアドバイスをもらいました。
―動画について、多くの人から意見をもらうんですね。
そうですね。担当者は決まっていますが、マーケティング部全体で企画を進めていく感覚が強いです。不動産投資の経験がなくても、実際に不動産投資をやっている社員や不動産投資に詳しい社員に話を聞いて、知識不足を補うことができます。
―そこが、当社の映像クリエイター職の魅力でしょうか?
はい。あとは、自由度が高いところも魅力です。ここまで自分のやりたいことができる映像制作の職場って他にないと思うんです。ドラマやゲーム実況などの遊びのある動画や、社会問題に切り込むような動画を自社メディアで作るのって、なかなか難しいと思います。でも当社の場合は、会社的にも、無難な動画ではなく攻めた企画や面白い企画をやってほしいという価値観があるので、不動産投資というテーマにのっとっていればどんな形式の動画でも企画が通りやすいと思います。
チャンネルの今後
最後に、今後のチャンネルの方針や展望について、マーケティング部部長のFさんに伺ってみました。
―ここからどんなチャンネルにしていきたいですか?
チャンネル登録者数を50万人、100万人とさらに伸ばしていきたいです。私たちがYouTubeに取り組む一つの理由は、運営サービスである楽待の「認知度向上」です。チャンネル登録者数が増えることは、楽待を認知する人が増えた証になりますよね。さらに言うと、チャンネル登録をしてくれるということは、ただ認知されているだけではなく、好意的に思ってくれていると考えているので、チャンネル登録者数は重要な指標として大切にしています。
そして、今後チャンネル登録者を伸ばしていくためには、これまでやってこなかったことに挑戦していくことが重要だと思っています。特に、よりコンテンツの質を高めることを重視したいです。社会課題や業界の闇に切り込むような、より専門性が高くて学びがある動画を配信したいですね。
また、不動産に興味を持ってもらうために、一見不動産とは関係のないゲームなどのジャンルと不動産を組み合わせることも有効だと思います。専門メディアだからこそ、専門性がある分野に閉じこもっていてはいけないと思うので、映像クリエイターの皆さんには自由な発想で積極的に企画を出してほしいと思います。
◇
当社では、より専門性の高い動画を配信するため、今後も幅広いジャンルの動画に挑戦していきます。当社ならではの動画づくりに興味を持ってくださった方は、ぜひ当社の選考にご参加ください!
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