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2023.05.17

新入社員も自社の株主になれる!「譲渡制限付株式」って何?

上場企業でも一部、新入社員にまで付与されるのは珍しい「譲渡制限付株式」

2015年、東証マザーズに上場したときの様子。東京証券取引所の電光掲示板に「株式会社ファーストロジック」とある。ファーストロジックの株を誰もが買うことができるようになった。

ファーストロジックでは今年、譲渡制限付株式(=Restricted Stock、通称「RS」)を社員に初めて付与します。ベテラン社員だけではなく、入社1年目の新入社員も対象です。

これで当社の社員はファーストロジックの「株主」となるわけですが、みなさんは株式を持つメリットをご存じでしょうか?株式を持つメリットは主に3種類あると言われています。一つ目は「配当金」を得られること。「配当金」とは、会社が得た利益の一部を株主に分配するお金のことです。二つ目は「株主優待」で、会社が自社製品やサービス、割引券などの「優待品」を株主に送る制度です。そして最後は「売却益」です。株式を買ったときの株価より値上がりしていれば、株式を売却することでその差額分が「売却益」となります。

直接的な利益以外のメリットでいうと、「株主」となれば会社の経営者の一人となれます。株主総会に参加して議決権を行使する権利も得ることができます。

しかし、もちろんデメリットもあります。株を買ったときの金額より株価が下がってしまうと、資産が減ってしまうリスクなどがあります。しかし今回、ファーストロジックの社員は自社の株式を500株分「無料」で付与されているため、主にこのメリットのみを得られるということになります。

ただし「譲渡制限付」とあるように、譲渡には条件があります。会社が定める一定の期間は、株式を売却することはできないというものですが、もちろん譲渡制限期間中も配当金の受け取りや、株主としての議決権行使が可能です。

欧米では役員報酬として付与されることが多い「譲渡制限付株式」。日本の上場企業でも導入されているのは3割程度で、しかも役職者ではなく新入社員にまで付与されているのは珍しいそうです。

社員を対象に「譲渡制限付株式」の説明会も開催

オンラインで証券会社の担当者から説明を受ける若手社員。初めて証券会社に口座を作った社員もいました。

「譲渡制限付株式は難しくてよくわからないけど、とりあえず会社からもらった」ような状態にならないために、従業員を対象に「譲渡制限付株式」とはなにかを理解するための説明会も開催しました。

証券会社の方が講師を務め、「譲渡制限が解除になるタイミング」や「株式を売却する時に納める税金の種類」などについて説明をしてくれました。

特に多くの若手社員にとって株式運用は未知の世界。証券会社の方による解説は参考になったようです!

なぜ譲渡制限付株式を付与するのか?

会社の業績の向上を「自分ごと」として捉えてもらうためです。

自分が仕事を頑張って会社の業績が上がると、自社の株式の価値が上がります。もちろん、日頃の頑張りは毎月の評価によって給料・賞与に反映されていますが、それに加えて「配当金」としても返ってきますし、株価が上昇したら自身の資産も増えていきます。

ではなぜ「譲渡制限付」なのか?

それは、社員に長く働いてほしいと思っているからです。最近は、転職を重ねてキャリアアップするのが当たり前という風潮も一部ありますが、当社では勤続年数が長く経験豊富な社員ほど、どんどん良いポジションになって高い給料になっていく傾向があります。また会社全体をみても利益の伸び率が高いため、創業以来10回以上ベースアップをしています。長く働くことで、会社の成長に対する恩恵も受けることができるのです。自社株を持つことで会社のことを深く理解し、長く勤めることのメリットを体感してもらえれば、と思っています。

会社の売上の根幹を担う営業部のメンバー。当社の営業利益率は54%を誇る。

また譲渡制限付株式を持つことによって、株式投資などの資産形成に興味を持ってもらえることも期待しています。近年政府も「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げていますよね。ただし「老後に向けて何かした方がいいのは分かるけど、何もできていない…」という社員も一定数います。今回の譲渡制限付株式によって投資への知見が深めてもらい、資産形成の一助になればと思っています。

今回のブログでは、「新入社員も自社の株主になれる」譲渡制限付株式の付与についてご紹介しました。

こうした取り組みができるのも、ひとえに会社の業績が良いからこそです。企業の財務状況についても、あわせてチェックしてみてくださいね!

中途の方も、新卒の方も、エントリーをお待ちしています。

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