就活中に企業の「離職率」が気になったことはありませんか?
当社は2011年から新卒採用を始めましたが、新卒社員が3年以内に半分以上退職した年もありました。
そんな当社も採用方針を大きく見直したことで、2021年卒以降の3年以内の離職率は9.1%まで改善しました。
今回は、過去と現在の3年以内の離職率の推移とその変化の理由をご紹介します!
離職率が高かった理由
厚生労働省の公表値では、大学新卒者の入社3年以内の離職率は36.9%です。
一方、楽待では過去にこれを大きく上回り、2016~2020年卒の3年以内の平均離職率は約53.6%でした。
要因はミスマッチです。とくに次の2点が大きかったと考えています。
1.働き方や文化
2.待遇面
1.働き方や文化のミスマッチ
当時、当社は「丸の内ビルディング」や「東京ミッドタウン日比谷」など、都内一等地にあるオフィスの高層階に入居しており、採用活動では「一等地のキレイなオフィスで働ける」といった華やかな面を前面に押し出していました。
その結果「大企業のような華やかで安定した、比較的ゆったりとした働き方」のイメージで入社する方が増えました。
しかし実際の当社は大企業のような手厚い福利厚生の制度が整備されておらず、少数精鋭でスピード感を重視しており、残業もありました。。
2018年卒入社のAさんは、東京ミッドタウン日比谷のオフィスで働くことに魅力を感じて入社しました。
4階には映画館も入っていたので、業務を定時で終わらせて映画を見に行くような優雅な社会人生活をイメージしていたそうです。
しかし、入社後は業務が想像以上に大変で、残業も月45時間ほど。
業務後に映画を見に行くような時間的余裕も体力的余裕もなかったそうです。
入社1年後に「定時で帰り、業務後の時間を楽しめるような会社に行きたい」と言って退職しました。
当社の働き方や雰囲気が十分に伝わらないまま入社し、入社後のギャップで退職するケースがありました。
2017年卒入社のSさんは人材紹介会社から当社を紹介されたのがきっかけで当社の選考を受けました。
入社を決める前に、選考フローの「体験入社」を通じて業務の大変さを理解し、ついていけるか不安に感じていましたが、人材紹介会社の担当者から「体験入社はあくまで選考だから大変だったのであって、入社してからも毎日あのしんどさが続くわけではないよ」との助言を受け入社を決意。
しかし、いざ入社してみたら体験入社のときの業務以上に密度の高い業務スケジュールに圧倒されてしまって「自分ではついていけない…」と退職することを選びました。
当時Sさんが退職する際に話を伺った人事担当者は、面談の最後にSさんが「体験入社は短距離走だと思ってたから耐えられたけど、いざ入社したら長距離走だった。ずっと全力疾走しているような感覚で、疲れてしまった…」とこぼしていたことを今でも覚えており、後悔しています。
2.待遇面のミスマッチ
当時の給与水準が、外資系企業などの年収が高い企業と比較して相対的に低い水準だったことも退職理由の一つでした。
2019年卒入社のTさんは、現在も運用しているシステムの基礎を一から構築した優秀なエンジニアでした。
会社自体への不満はありませんでしたが、とある外資系の超有名企業から当時の約1.5倍の年収でのオファーを受け、転職を選択。当時の当社ではその水準の年収提示が難しく、引き留めることができませんでした。
当時の人事担当者に話を聞くと、「Tさんなら今なら1.5倍どころか2倍の年収でも提示できるのに…」と、まるで昨日のことのように悔しがっていました。

採用方針の見直しと長く働ける環境の整備
こうした反省をふまえ、2021年卒以降は採用方針を大きく見直しました。キーワードは「ミスマッチを防ぐ」こと。例えば以下のような施策を実施しています。
—価値観や働き方を丁寧に発信
以前は「華やかなオフィス」といった表面的な魅力を伝えていましたが、それだけでは実際の働き方やチームの文化は伝わりません。そのため、今は「考え方」「仕事への向き合い方」「一緒に働く社員」など、価値観を丁寧に発信しています。実際にそれらに共感して入社した人ほど、長く活躍している傾向があります。
また、離職率をはじめ、実際の残業時間、退職した方の退職理由など、マイナスに思われるかもしれない情報もあえて正直に公開しています。
—環境と制度の整備
成果に見合った年収を提示できるように待遇などの改善を行いました。
過去は待遇面でのミスマッチで、泣く泣く優秀な人材を送り出してしまったこともありましたが、改善を行ったことで現在では一流企業と比較しても見劣りしない待遇を提示できるようになりました。
さらに退職金制度や株式報酬制度(RS)を新設。体験入部などのキャリア支援制度も整え、長く働いていけるための制度を充実させました。
こうした施策に取り組んだ結果、2021年と2022年に入社した新卒社員11名は3年経った今でも10名が在籍しています(2025年8月時点)。
3年以内の離職率は9.1%と、過去の平均53.6%と比べて大きく改善しました!

採用は、企業と応募者お互いにとっての「ミスマッチを防ぐこと」が何よりも大事だと考えています。だからこそ、楽待はこれからも裏表なく正直に伝える採用を続けていきます。
興味をもっていただけたら、ぜひエントリーをお願いします。