2022.06.09
大手全落ち、6月末まで内定ゼロだった私が「納得内定」にたどりついた理由
「まだ内定がもらえていない」「まだ就活している人ってどれくらいいるんだろう」
就活生の皆さんの中には、このような焦りを感じている人もいるのではないでしょうか。
今年から社会人になった2022年卒の私は、昨年の6月頃、内定が一つもありませんでした。エントリーした大手企業からお祈りメールが相次ぎ、「持ち駒」が減っていく焦りで一睡もできない日もありました。
最終的には、当社、ファーストロジックを含む3社から内定をいただくことができましたが、内定獲得までに何度もつまづき、試行錯誤を行いました。今回は、そんな私が内定獲得のために行った4つのことをご紹介します。
ファーストロジックは、国内最大の不動産投資ポータルサイト「楽待」を運営する上場企業です。「公正な不動産投資市場を創造する」という理念のもと、全国の不動産投資家、すなわち「大家さん」の役に立つサービスを展開しています。 物件と大家さんのマッチングサービスの提供や、投資について学べるwebメディア・YouTubeチャンネルの運営など、業務内容はさまざまです。
就活前に描いていた「やりたい仕事」
まず、私がどんな仕事をやりたいと思っていたかについてお話しします。
小学生のころから作文や読書感想文が得意で、文章を書く仕事ができたら良いなとなんとなく思っていました。大学では、社会学部で報道について学び、プロが作った多くのドキュメンタリー番組やルポルタージュを見て、「私もこんなすごい作品が作れるようになりたい」と思い、報道記者を志すようになりました。
しかし、その気持ちが大きく変わる出来事がありました。新型コロナウイルスの流行です。当時テレビ局でアルバイトをしていた私は、テレビ局の記者が、新型コロナの取材のためにホテルに泊まり込んでいると知りました。家族に感染させないためです。記者は、緊急事態の際、家族から離れて取材に行かなければならないと知り、緊急事態のときこそ家族のそばにいたい自分には向いていないと感じました。
描いていた将来像を白紙に戻すことになり、どんな仕事がやりたいか、向いているのかを考えながら、就活情報が解禁される大学3年生の3月を迎えました。
さっそく大手企業30社にエントリーするも、全落ち
3月に入り、もう一度やりたいことを考え直した結果、防災業界と食品業界に興味を持ちました。「安定していそう」という理由で、大手企業を中心に30社ほどエントリーシートを送りましたが、結果は全落ち。このままだと面接にすら進めないと感じ、手当たり次第にエントリーシートを出すようになりました。
業界に関係なく、知っている大企業にエントリーシートを出しまくりました。知名度の高い大企業であれば、安定していて、家族や友達にも胸を張れると思ったからです。しかし、企業研究も業界研究も不十分だったので、その後もほとんど落ちてしまいました。
就活がうまくいかない原因とは?
3月、4月にエントリーシートを出した企業の中で、面接に進めたのは1社のみでした。落ち込みつつ、何が悪かったのか考えるため、就活セミナーやSNSで情報を集めました。その結果、以下の2つの問題点に気付きました。
1.自己分析が不十分
新型コロナの流行をきっかけに将来像を考え直すことになったため、自己分析が不十分なまま選考を受けてしまっていました。自己分析が不十分だと、エントリーシートで語る志望動機や仕事において実現したいことが薄っぺらくなってしまいます。自分の大切にしたいことを明確にし、エントリーした会社といかにマッチしているかを伝えることが、選考通過のために重要だと思います。
2.難易度の高い企業ばかり受けている
エントリーが大手企業ばかりに偏っていたことも問題でした。当たり前ですが、大手企業は応募人数が多く、選考の難易度も高いです。選考通過できないのは、受けている業界が自分に合っていない場合もありますが、大手企業ばかり受けてしまうとそれに気付くのも難しくなってしまいます。
自分に合った会社かどうかは、知名度や人気度とは全く関係ないため、さまざまな規模の会社を受けてみることが大切です。
面接通過率が6割以上に!就活を立て直すために行ったこと
就活を立て直すために行ったことは、以下の4つです。
1.自己分析をやり直す
企業選びの際も、選考の際にも、自分がやりたいことや働くうえで大切にしたいことを明確にしておくことが大切です。そのため、自己分析をやり直すことにしました。
このとき行った自己分析は、白い紙に自分の半生を書き出していくという方法です。これまでの人生で嬉しかったこと、悲しかったこと、やりとげたことなどを自由に書き出す中で、自分の価値観や大切にしたいことが改めてわかってきました。
5月に自己分析をやり直すのは少し勇気がいりましたが、ここで就活の軸を再設定し、その軸にあった業界を選び直したことで、面接通過率が6割ほどまで上がりました。
2.就活の基本を徹底する
ある就活セミナーでこんな話を聞きました。就活中盤~終盤の時期になってくると、企業の選考が「人柄」や「論理的思考力」重視になっていくという話です。
就活が進んでくると、志望業界を変えたり広げたりする学生が増えてきます。まだ目標の採用人数に達していない企業の中には、そのような最近業界を変えた学生の中から優秀な学生を選びたいと考える企業も多いそうです。最近業界を変更したということは、業界研究をする時間があまりなく、志望度も高くなくて当たり前なので、企業は「人柄」や「論理的思考力」重視の選考をするようになっていくという話でした。
当時の私はこの話に納得し、より人柄や論理的思考力を評価してもらえるよう工夫しました。面接でハキハキと明るく話す、誰が聞いてもわかりやすい自己PRを作るなどです。セミナー講師の方の話が本当に正しかったかはわかりませんが、就活において基本とされていることを徹底することで、面接の通過率アップに繋がったと思います。
3.1社も内定がもらえなかったらどうするか決める
就活を最後まで頑張るために意外と有効だったのが、1社も内定がもらえなかったときにどうするか決めておくことです。一見「逃げ」の姿勢に見えますが、いざというときにやることを具体的にしておくことで、焦りを軽減させることができます。
私の場合は、Webデザインやライティングを学べるスクールに通う、アルバイトや派遣社員から正社員登用してもらえる会社をいくつか見つけておく、などです。現役で就職できなくても人生終わりというわけではなく、できることはたくさんあるので、肩の力を抜いて今やるべきことに集中しようと思いました。
4.リフレッシュする時間をとる
また、リフレッシュする時間をとることも大切だと思います。私は学生時代から一人暮らしをしていたのですが、就活に追われていた頃は、一人暮らしの部屋がこれまでにないほど散らかっていました。食事も適当で、エントリーシートのために徹夜することもしょっちゅうでした。こんな生活をしていては身がもたないと思い、大掃除をして、好きなものを食べてよく寝て、生活リズムを整えたことで、より集中して就活に取り組むことができました。
3社から内定を獲得し、納得内定へ
こうした行動をとったことで、エントリーシートの通過率、面接の通過率が少しずつ上がっていきました。
そんな中でファーストロジックの選考にも参加し、内定をいただくことができました。内定をいただいたのは3社でしたが、当社に決めた理由は2つです。
1つ目は、雰囲気の良さ。実際にオフィスで業務を体験する「体験入社」では、質問をした際、社員の方が必ず手を止めて話を聞いてくれました。部署同士のコミュニケーションもスムーズで、とても働きやすそうな職場だと感じました。
2つ目は、やりたい仕事ができること。記者職で内定をいただいたため、自分がもともと思い描いていた将来像に最も近いと感じました。働きやすい環境づくりに力を入れていて、何週間も泊まり込みで取材するようなこともないと聞き、理想的な環境だと感じました。
ただ、当社は会社の方針で人事異動があるため、やりたい仕事がずっとできるとは限りません。今記者の仕事に就けていることはとても幸運だと思いますが、さまざまな仕事を経験することでできることの幅も広がるため、今後どんな経験ができるのかとても楽しみにしています。
◇
当社では、「納得内定」に向けて最後まで努力している人に、ぜひ選考に参加してほしいと考えています。現在就活がうまくいっていなくても全く問題ありません。ぜひ、当社の選考に参加してみてください!
【合わせて読みたい】
「この仕事に決めて後悔しない?」 就活で直面する問いに私が出した答え
「第一志望企業に落ちたら就活失敗ですか?」いいえ、そんなことはありません!
新卒1、2年目の社員に聞いた!ファーストロジックに入社した決め手